「視線が怖い、人前はとにかく緊張する…」
「緊張するからプレゼンは苦手…」
そんな方向けに、プレゼン発表で緊張しない、とっておきのテクニックを5つお教えします。
はじめに根も葉もないことを言いますが、プレゼン対策の基本は練習あるのみ!です。
とはいっても、練習しまくって原稿も完璧に覚えたけど、緊張してどうにもならない…という方もいるかと思います。
この記事はそんな方向けに、緊張を緩和する、または緊張していてもプレゼン自体は失敗しないようにするテクニックを5つご紹介します。
どれも即使えるテクニックですので、緊張でプレゼンが不安という方はとにかく一度やってみてください。
Contents
このテクニックで、発表の途中で頭が真っ白になってしまった場合でも最低限の内容を伝えることができます。
方法は簡単で、スライドのタイトルを「AはBである」とか「AによりCが示された」など、スライドで伝えたいメッセージをタイトルにするだけです。
細かい説明や内容の解り切った手法などの補助的な内容は、言っても言わなくてもあまり問題になりません。
(聞かれたら答えられるようにすることは大事ですよ!)
学会だと、スライドのタイトルを「考察」、「〇〇実験の結果」、「△△について」のような、名詞(体言止め)や、中身のない文章にしている人がかなり多いですが、正直無意味です。
むしろ、スライドの中で一番伝わるスペースを無駄遣いしており、とてもモッタイナイ。
やっている人は今すぐ止めた方がいいです。
実際、スライドを一生懸命作りこみ、どんなに難しい内容を説明しても、最終的に記憶に残るのはタイトルだけです。
ネットの記事でも、まずはタイトルだけ見て内容を読むか決めますよね。
マーケティング視点でもタイトルは非常に重要で、内容を具体的かつ簡潔に反映しているタイトルが良いタイトルとされています。
例えば、「セール!」と書かれている看板と、「注目の商品○○も半額!」ならどちらが印象に残るでしょうか?
「セール!」でももちろん問題ありません。
ただ、一体何のセールか、何が対象か分かりづらいですね。
一方、「注目の商品〇〇も半額!」では、商品○○を探している人にピンポイントで刺さる確率が高い。
つまり、具体性を示すことでターゲットを確実に捕まえるのです。
これをプレゼンで応用して、聞いて欲しい人にメッセージが届くように、タイトルは一瞬で内容を理解できる文章であるべきです。
内容を的確に反映したタイトルをつけることができれば、発表が多少まごついても、伝えたいことはしっかり伝えることができます。
今、どんな姿勢ですか?
もし背中を丸めていたり、何かに寄りかかっていたりするなら、背筋を伸ばし、肩を開き、仁王立ちもしくはモデルのような立ち振る舞いをしてみてください。
なんとなくシャキッ!としてちょっぴり前向きになれますよね。
実はこの感覚、科学的にも証明されています。
社会学者エイミー・カディ氏はTEDにて、自信のないときでも自信に溢れる「力のポーズ」を取ることで、自信の感覚を高め、成功できる見込みも変わるのだと説明しています。
「失敗したらどうしよう…」「原稿が飛んで話せなくなったらどうしよう…」なんて、プレゼン前ってものすごく緊張して、自分だけが場違いなんじゃないか…とまで思ってしまいます。
安心してください。
これ、みーんなそうなんですよ。
講演家など毎日のように話し倒している人も、話す前には内容を整理し、時間配分を確認しています。
プレゼンがうまい、と言われている人は、一概にプレゼンに対してより真摯に向き合い入念に準備をしているものなのです。
繰り返しますが、みんな緊張するし、人前で話すのは怖いんです。
それでも話すのがうまい人って、自信のあるフリか、こちらが気付かないなりに緊張しているんです。
緊張していることは思っている以上にばれないし、ばれても内容がしっかり話せれば、何も恥ずかしいことはありません。
聴衆は鬼でもないし、多くの場合、優しいです。
明らかにガチガチに緊張しているプレゼンターには、みんな「がんばれー」と思っていますよ。
自分だけが緊張しているわけではないことが分かったら、今度は自分の緊張状態を知り、受け入れていきます。
例えば、喉が渇く、そわそわする、ビビりすぎて吐きそうになる…これらは私(かめさん)の緊張時の諸症状です…^^;。
こうなった時には「あ、自分って今緊張している!」と緊張状態の自分を冷静に受け入れ、「これからのプレゼンを成功させたいと頑張っている!」とポジティブにとらえるようにしています。
実際、プレゼンの直前にどうあがいても結果に対した差はでない(つまり、準備段階で結果はすでにでている)ので、緊張しようがしよまいが結果は変わらない、と開き直ってしまいましょう。
いいデータがあれば多少話がスムーズでなくてもプレゼンは評価されますし、データがスカスカなのに話術だけ長けていても、それは評価につながりません。
結論として、発表者が緊張しようがしよまいが、プレゼンの出来には大して影響しません。
それなら、無駄に心をすり減らす必要もありませんよね。
緊張に対する考えが分かったところで、次は、できるだけ普段の自分を維持し、最高のパフォーマンスを目指すために緊張状態を開放する方法をお教えします。
緊張状態は心身ともにストレスがかかります。
そこで、「緊張状態」⇔「リラックス状態」の切り替えを自分でコントロールすることで、ストレスを溜めずに受け流す鋼のメンタルを手に入れる方法があります。
それが、マインドフルネスです。
マインドフルネスって何か怪しいって感じたり、難しいような先入観がありますが、そんなことはありません。
マインドフルネスとは、自分のありのままの状態を知り、認めることで、自分の感情をコントロールするトレーニングです。
先ほどの緊張状態を知る、ということも一種のマインドフルネスということですね。
これにより、人の言葉によってむやみに感情を振り回されたり、些細な失敗に動揺したりすることがなくなります。
つまり、自然な状態の自分を維持できるのです。
マインドフルネスは近年、経営者をはじめ、世界中の意識高い人たちの間で流行しています。
あのGoogleでも2007年より、社員の生産性の向上を目的としたマインドフルネスプログラム (SIY: Search Inside Yourself) を企業研修として導入し、話題となりました。
日本企業ではSansan株式会社が導入したことを公開していますね。
感情をコントロールするために何をするのかというと、瞑想や禅問答になります。
近いトレーニングにヨガがありますが、ヨガは呼吸法に集中することで自身の体の状態を知っていく、という方法です。
ここでお伝えしたいのは、今すぐ禅やヨガをはじめよう!ということではありません。
このような、感情をうまくコントロールするトレーニングを日常的に取り入れることも緊張対策の一つとして有効だということです。
とはいっても「トレーニング」と言われる通り、マインドフルネスは一朝一夕に身につくものではありません。
導入編として、すぐにできる禅の呼吸法(リラックス法)をお教えします。
禅では、心と体を身心(通常は心身)と表現します。
身心とは、体は意識で変えられることから、まずは意思のチカラで自身の体をコントロールしていき、それにより心の状態も改善していきましょう、という意味が込められています。
身体→呼吸→心の3ステップで心を開放していきます。
できれば今すぐやってみてください。
呼吸で体が満たされる間隔をつかんでおくことで、過度な緊張状態も自分の意志で和らげることができるようになります。
ここまで色々テクニックをご紹介しましたが、最後は自分に過度な期待をしないというマインドをお話しします。
自分に期待しないなんて元も子もない…、と思われるかもしれませんが、無自覚に自分に期待している人は意外と多いです。
自分はできる、と根拠がないのに過度に期待することがプレッシャーになり、緊張感を高めます。
憧れの「プレゼンがうまい人」というのは、自分よりはるかに回数をこなしていて、プレゼンの勉強も沢山しています。
目標が高いのはいいことなのですが、それ以上に自分の実力を認めることも重要です。
完璧にできなくて当然、失敗しても大丈夫、というフラットな心でいることで、プレッシャーを感じなくなります。
つまり、理想と現実のギャップをできるだけ少なくすることで、緊張感を減らし、本番に臨むことができるのです。
大したことないんですよ、自分なんて。
だからこそ、考えなくても理解できるようなスライドを作ったり、頭が真っ白になっても勝手に口がしゃべるくらい内容を頭に叩き込んだり、徹底的に準備して、練習することが大切なのです。