「なんかカラフルにしたけど見にくい…」
「やっぱりスライドデザインってセンスなのかな…」
スライドが思うように作れないで悩んでいる方にぜひ知って欲しい、
色のイメージについてです。
色の持つイメージを理解することで、
より簡単に、より正確に内容が伝わるようになります!
色イメージを学ぶことは、以下のメリットがあります。
例えば、バーゲンセールの看板といえば、何色が思い浮かびますか?
赤ですよね。
赤がセールに使用される理由は、お客様の「買いたい!」という気持ちを刺激し、実際に買うという行動を最も効率よく引き起こすからです。
赤は、注目を集め、人を興奮させるといわれています。
この根拠が色彩心理学であり、色に対して人がどう感じるか、どのようなイメージを持つかを心理学的に解明しています。
色彩心理学はウェブマーケティングにも広く応用されており、
[商品の購入] や [カートに入れる] などを赤くすると、売り上げが10-20% 上がったというデータもあります。
実際、大手ECサイトの楽天の購入ボタンは赤、Amazonは金額の表示が赤文字ですね。
色彩心理学はもちろんプレゼンにも応用可能です。
実際のスライドを用いて、なんとなくで構わないので、
伝えたいメッセージを色を用いてどのように表現できるか一緒に考えていきましょう!
これまで適当に色を使っていた人、カラフルなだけで重要なポイントが伝わらないスライドを作ってしまう人はぜひ参考にしていただければと思います。
色彩心理学における色のイメージは、大体の人が共通して感じるイメージです。
自分ならこう!という個性はプレゼンではいったん置いて、
色の持つ一般的なイメージを知り、そのイメージと伝えたいメッセージをマッチさせる必要があります。
例えば、メッセージと色を好きに組み合わせた場合、
なんとなく違和感があり、ぱっと見では理解できないです。
ピンクの「問題」ってなんかエッチな感じがするし、「解決」がくすんだカラーではもやもやした感じが残ります。
緑の「危険」は全然危機感がないし、赤い「安全」なんて全く安全じゃなさそうです。
元気なビタミンカラーの「過去」に対して、灰色の「未来」は冷たい感じで楽しくなさそうですよね。
これを色イメージと一致させると…
よどんでいた「問題」が、ブルーですっきりさわやかに「解決」した感じがしますね!
警告色の赤により「危険」はますます危機感が強調され、安定をイメージさせる緑により「安全」はより安心感が感じられます。
くすんでいた「過去」から、よりエネルギッシュな「未来」が待っているイメージになりました。
このように、色は直感的なメッセージとして機能し、聞いている人は一瞬でイメージを受け取ります。
そのイメージとメッセージがずれていると、混乱して内容がスッと理解できなくなります。
ですので、なんとなくフィーリングで色を選ぶのではなく、
色もメッセージの一部と認識し、内容が最大限伝わるように活用していきましょう。
以下に、具体的な色イメージと、各色に適した内容を示します。
ポジティブ、外向きのエネルギーのイメージなので、強調したい部分に適している。
赤:情熱、警告
→取り組むべき研究課題や問題、自分の一番の考察。
オレンジ(橙):陽気、元気
→赤に比べ、ややポジティブなイメージで考察や結論などの重要な文面には適さない。重要な実験などの説明におけるアクセントカラーにするとよい。
ピンク:幸福、甘え、現実逃避
→バイオ系の研究課題ではあんまり登場場面がない。心理学とかで使いそうだけど、筆者はほぼ使ったことなし。
黄:生命、希望、好奇心
→赤の次に強調したい文字などの光彩として使用する。単体では非常に読みにくいため、文字色としては使わない方がよい。
マゼンタ(赤紫):華やか、自己回復、葛藤
→ピンク同様、あんまり登場場面がなく、使う必要もない。
ニュートラルでバランスの取れた状態のイメージで、場面の変わり際など、いったん目が休まるようなスライドに使用するとよい。
緑:バランス、安らぎ、安定
→どちらも理論的にある、という結論のない状態を示すのに適している。
紫:癒し、高貴、神秘的
→ピンク同様、あんまり登場場面がなく、使う必要もない。
冷静、じっくり内側に向き合うイメージなので、仮説など自分の意見を述べる際に適している。
寒色系を用いることで、単なる思い付きではなく理論立てて考えたというイメージが伝わる。
青:人工的、孤独や悲しみ、水
→実はあまり青も使う機会が少ないが、グラフやチャートで水や水溶性をイメージさせたい場合は非常に効果的。
色みをもたないため、文字情報が一番伝わる。
白:スタート、完璧主義、無
→背景が暗い時に使用する。
黒:集中、プロフェッショナル、強い意志
→色イメージによる情報がなく、シンプルに文字情報で勝負したいときに最適。ただし、内容がペラペラだと、隠しようがなく伝わってしまう。
灰:曖昧性、不安、控えめ、リラックス
→問題や疑問点など曖昧さや不安を表現するのに適している。一方、シンプルなので弱い強調にも使用できる便利な色。
(佑貴つばさ「色とココロの教科書」ごきげんビジネス出版 より)
色にはそれぞれイメージがあり、それを色彩心理学といいます。
色彩心理学における色のイメージは大体の人が共通して感じるため、内容とマッチさせた配色を選択する必要があります。
色は大きく分けて、以下の4分類になります。
色の持つイメージを理解して、一瞬で情報を伝えられるスライドを目指しましょう。