プレゼン準備、スライドを作ったは作ったけどなんかダサい…?
そんな時に読んで欲しい超簡単なスライド作成スキルを伝授します。
こんにちは、かめさんです。
ただでさえ忙しいのに、パワーポイントやエクセルの書式をいじるなんてほんと無理…と思ったあなた。
もう少し、あとほんのひと手間でスライドの信頼度がぐっとあがるのに、今までと同じ、ちょっと残念なスライドのままでいいんですか?
正直、スライドの完成度を上げるのってめんどくさいし、そこまで時間をかけるべき価値があるのかもわからない。
その不安も分かります。
私自身も、忙しくて完成度の低いスライドのままプレゼンしたことがあります。
…が、いずれも満足せず、何より自分に後悔してきました。
中途半端なスライドで、本番焦ることもありましたし、チャンスを逃したこともあります。
これから発表をされるあなたには同じ失敗を繰り返して欲しくないので、
私が導き出した驚くほど発表の信頼度が上がるスライド作成の極意をお教えします。
結論から言うと、それは、統一感です。
うん?と思ったかもしれませんが、スライドに統一感を持たせるだけでプレゼン全体の格がグッと向上します。
「神は細部に宿る(God is in the detail)」という諺があります。
これはドイツ出身の建築家ミース・ファン・デル・ローエ(Ludwig Mies van der Rohe, 1886-1969)の言葉で、優れた仕事は細部まで完璧に仕上げなければならないということです。
完全に余談ですが、この諺を揶揄した「悪魔は細部に宿る(The devils in the details)」という言葉もあります。
「神」が「悪魔」になると、あらゆる細部に落とし穴が潜む、という意味になるんですね。
話を戻しますと、スライドの信頼度を上げるコツは統一感ということですが、
作業的には、一通りスライドができた後の仕上げ作業に該当します。
注意したいのは、作成途中で統一感を意識しすぎると、余計な時間がかかりますし、追加スライドなどができた際に二度手間となってしまいます。
ですので、あくまで最後の仕上げ、作成中は意識せずに進めましょう。
それでは実際に統一感を感じさせる方法を学び、スライドを完成させていきましょう。
統一感を手っ取り早く出す方法は、全ての文字で同じフォントを使用することです。
スライド内には、以下の三種類の文字があります。
この三種類は全て同じフォントを使用してください。
日本語用と英語用の2種類を使用してもOKです。
その2種類をすべてのスライドで揃えれば、同じように統一感が得られます。
また、フォントサイズはスライド全体を通して2種類(タイトル、その他)、
最大3種類(タイトル、その他、注釈)までに抑えてください。
注釈とは統計解析の検定の名前や出典など、「あまり重要ではないけど載せる必要がある情報」のことです。
これからお見せするスライドは全てタイトル 44 pt, 本文 24 pt で統一しています。
はじめにフォントがバラバラな例です。
なんか雑で、言ってしまえば初心者っぽい感じがしませんか?
フォントが気になって発表の内容が頭に入ってこないし、実験も適当に行ってそう…という印象があり、信頼性も落ちています。
ここまでひどいのはなかなか見ないですが、あえてなのか無頓着なのか、
数種類のフォントが混ざったスライドを堂々と発表される方は意外に多いです。
それも、初心者の学生より先生方に多く、フォントの違いを認識していないのかもしれない、と考えています。
本人は気にしなくても、見る方は初見で気になったところは最後まで気になってしまうので、
内容に集中してもらうためにも、雑音はできるだけ消す努力をしてください。
フォントばらばらスライドには、比較的よく使われるフォントを使用したので、参考までにフォントの種類を載せておきます。
それでは、フォントを統一してみましょう。
はい、全体的にまとまっており、文字に対する違和感がないので、内容に集中できますね。
これで、信頼性もアップします。
方法は簡単で、スライド内の全てを選択(Ctrl+A)し、赤枠でフォントを選択します。
個人的な好みでいうと、私は日本語はメイリオ、英語はArialを使用することが多いです。
フォント統一、簡単なのでぜひトライしてみてください。
ここでは長くなるのでページを分けましたが、デザイン面での統一感と、サイエンスの書式ルールも重要ですので是非ご参照ください。
スライドをチェック!サイエンスの文章・表現ルールは絶対厳守。
スライドを作成していると、イラストがあった方がイメージが伝わりやすいな、という場面もあると思います。
最近ではラッキーなことに、インターネット上の版権フリー素材が簡単に手に入りますし、科学系に特化した画像を提供するサイトも増えてきています。
それらを使用する分には全く構わないのですが、気をつけたいのがイラストのテイストです。
内容とは関連していても、イラストのテイストがバラバラだと、違和感がノイズになり、見ている人の注意力が散乱してしまう原因になります。
まずは異なるテイストの図を寄せ集めた場合。
イラスト背景の有無もバラバラ、リアルな図とイラスト調も混ざっているので、どこに注目すればいいのかわかりません。
次に、同じテイストで揃えたイラストを使用したスライドを示します。
ほんの少しの違いなのですが、統一感があると内容に集中しやすく、情報が頭に入りやすいです。
写真やイラストは情報が伝わりやすいということは、以前、学会プレゼンのスライド内容を10倍伝えるたった一つの方法でも説明しました。
一言で言えば、イラストは視線を集めやすいのです。
ですので、同じテイスト(サイト)のイラストが見つからない場合は、
余計な図を入れるよりはもっと分かりやすい説明ができないか文章を見直すべきです。
どうしてもイラストが必要だ!という場合は、腹をくくって全て自分で作るか、手作りの画像を作ってもらいましょう。
研究発表という性質上、発表内容は前の発表のアップグレード版になることがほとんどなので、一度作成すると使いまわせます。
そうはいってもパワポが苦手で、しかも手伝ってくれる人もいない…という場合は外注もあります。
科学広告らぼでは、簡単な図なら一枚 \1,000~ で承っていますのでお気軽に試してみてください。